わたの原なる人込みで 目が合った。 すぐに通りすぎ、人込みに紛れたが、私はもう一度彼を振り返った。 そしてまた、目が合った。 選択肢はひとつ。 やっぱりそうだよね？

これやこの どうしてもガマンできない人がいる。 顔がだめなのだ。 行くも帰るも

支持の色はうつりにけりないたづらにたのみ小泉四年せしまに

わが庵は都のたつみしかぞ済む世をうらまずとひとを祈すなり

人の腹きりさき見れば何があるみだりに裟婆に出でぬべきかも

まひくろのわたせる瑕疵におく下のたひさく見れば夜ぞ明けにける

隠岐の間に揉み事ふみわけ 鳴く島の 声きくときぞ 不和は久しき

法の裏にうち出でてみればうろたへの改憲の高嶺に論は降りつつ

あしひきのくにとりの緒の乱れおのながながし世にねつとかむでも

春すぎて夏来にけらし白妙のますくほすてふ杉の花具山

富士三景かりほの庵の 苫をあらみ わが株式は 露にぬれつつ

問いかけて反応がないのは実につらい まいごになった問いかけがあちらこちらにそぞろさまよう