2007-07-05 『滴り落ちる時計たちの波紋』 これを読んでしまってもいいのかな、 と思いました。 滴り落ちる時計たちの波紋 (文春文庫)作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/06/08メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 58回この商品を含むブログ (34件) を見る 文学史史上ではのちのち、 平野啓一郎にとっての『最後の変身』(本書内の短編)は、 三島由紀夫にとっての『金閣寺』に相当する位置づけに なるのではないだろうかと思いました。 両者は時代背景が違うので、 見た目、文体、内容はまったく異なった作品にみえるのですが、 私には同じテーマに沿った作品に思えました。