『世界の「工場」から「市場」へ〜中国』
- 作者: 南亮進,牧野文夫
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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いくら大市場大市場と期待しても、中国の「市場」レベルは日本がその語感から期待するような、常識(?)の範疇からはピントが外れているんですよね。
思春期に急激に身長が伸びると、肉離れを起こしたり関節の痛みを伴ったりするじゃないですか(たしか・・?私はそうでした・・)。それと同じで、成長の過程で一部の機能がちぐはぐに突出していても、そこだけ見て全体が成熟したとは言いきれないわけです。
一共和国の成熟についても同様です。現段階ではイマイチな中国市場も、時間をかければ序々に成熟してくるかもしれません。ゾウの時間ネズミの時間ではないですが、やはりあれだけ広い土地と人民を抱えているので、熟成に要する時間は自然緩やかに進むのだろうと思います。
(ここで言っている“成熟”とは、日本の国益、または資本主義圏の国益側から見た経済、としての成熟です。中国には彼らなりに追求している方向性があるのでしょうから、勝手に成熟しているしていないと言うのは、単なる私のおせっかいですね、)