『風が強く吹いている』

スカーッと後味悪くない物語を読みたい気分、amazonのレビューでもなかなかの評価だったので、クスリになる必要はないが毒にならないのならば読んでみようと、買いました。


風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)


おおー。
たしかに。


わかりやすい展開。
わかりやすい笑い。
わかりやすい涙。
わかりやすい教訓。
わかりやすい青春。
期待どおりの結末。


なんて、いいお話なの〜!!なんでこんなに幸せにさせてくれるの〜!!


何度か、
ほろほろっとこみ上げて、ページが曇りました。
プっと笑って、身体がこそばゆくなり、そのあと妙に切なくなって、手が止まりました・・。
もう、シリアスなとこなのに笑わせないでよー!と突っ込みながら。
こんな、映画を見ているみたいに臨場感あふれる感覚を体験させてくれる小説って、あまりない。


作者への信頼感とともに。
主人公がどんな困難に遭っても、ハラハラしつつ安心して物語に身をゆだねられる。
登場人物が不幸になるなんて絶対にありえないと信じていられる。
期待を裏切らない超ハッピーなお話です。
面白かった〜。