『みずうみ』

川端康成の文章、好きだなぁ。


白昼夢へいざなわれるような。



みずうみ (新潮文庫)

みずうみ (新潮文庫)



現代文として、非常によみやすい。硬くない。音楽のような日本語。


この小説の本題をみずうみにもってきたこと。


もろもろのやっかいで現実的な事柄を、


究極に抽象化して、


タイトルを『みずうみ』と銘々したという点、特異で風変わりな芸術肌だったのではないかと思います。


当時の文章としては、改行が多い。男性の文章にしては、ひらがなが多い。昨今のよみやすい、なんちゃってブログとことごとく類似していますね。


それだけでも、氏の著作は出版当初、奇抜に不可思議な読み物だったはず・・。