『みずうみ』
川端康成の文章、好きだなぁ。
白昼夢へいざなわれるような。
- 作者: 川端康成
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/12/25
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
現代文として、非常によみやすい。硬くない。音楽のような日本語。
この小説の本題をみずうみにもってきたこと。
もろもろのやっかいで現実的な事柄を、
究極に抽象化して、
タイトルを『みずうみ』と銘々したという点、特異で風変わりな芸術肌だったのではないかと思います。
当時の文章としては、改行が多い。男性の文章にしては、ひらがなが多い。昨今のよみやすい、なんちゃってブログとことごとく類似していますね。
それだけでも、氏の著作は出版当初、奇抜に不可思議な読み物だったはず・・。