2005-07-11 ■ エッセイ わたしは奄美の海にいる 無人島 色鮮やかな熱帯魚たちがこの皮膚にまといつく 灼熱の太陽と温かすぎる海流に溶け込みながら 抵抗するちからも 感じるちからも 奪われて このままいなくなってしまうのかもしれないすでに、いなくなっているのかもしれない - しかしなお海は優しかった。 サンゴやウニの群れは その美しい身体でこの体を突き刺し わたしを夢想から現実のリズムへ 追いやった。