『尾張春風伝(上)』

なんとなく心に残った言葉をば部分抜粋。
(詳細は本書をご参照ください)



尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)

尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)


彼は名古屋を意識しつつ、つとめて振り捨てようとした男だった。
「時代」より


「わからぬか。つまり、おれにはこの話、下らぬのよ。
つまらなすぎて、かかわりたくもない」
・・つまらぬ争いをしておるものよ、と道春には思えたのだ。
・・こそこそと他人の行動をうかがうとは、なんときたないことか。
・・おれはそんなこそ泥のようなふるまいとは無縁のままでありたい、と思うのだ。

「変事」より