『尾張春風伝(下)』

揚げ足をとるだけの風刺とか
笑い者にするだけの物まねだとかは、
人を幸福にしないし、つまらない。


対象に愛があってこその作品は心に残る。



パスティーシュの大家である清水義範師匠の文体は、
どんなにかたいジャンルの文章を創作するときでも、
不思議と、可笑しみと愛が滲みでています。


読むたびに、
師匠のお人柄が偲ばれます。