『指導者の条件』(1)

指導者の条件

指導者の条件


松下幸之助氏が、
指導者たるもの必要不可欠となるであろう
その人間性について、
古来実在の人物・エピソードにそいながら、
ご自身の想うところを率直平明に述べています。


文章は、とても謙虚であり、素直であり、
常に頭を垂れ、学び続けようとする姿勢に終始しています。


あれだけの功績を残した松下幸之助氏ですら、
本書の中でこうまで深く、自省の言葉を綴っている。
まさにこの点にこそ、本書の価値、
氏に学ぶべき心がまえがあります。


以下、本書【内容索引】より部分引用



==指導者のものの考え方==


*あるがままにみとめる
 指導者は人、物すべてをあるがままにみとめなくてはならない


*一視同仁
 指導者は敵をも愛するゆたかな心を持ちたい


*過当競争を排す
 指導者は自他相愛、共存共栄の精神を持たなくてはならない


*志を持つ
 指導者はつねに理想を描き大きな志を持たなくてはならない


*指導理念
 指導者には一つの指導理念がなくてはならない


*仁慈の心
 指導者にはいつくしみ人びとの幸せを願う心が必要である


*大将は内にいる
 指導者はできるだけ中央にいて部下を使うことが大切である


*大所高所に立つ
 指導者には大局に立ち小異を捨て大同につく心がまえが必要である


*調和共栄
 指導者は人間みな兄弟の思いを持たなくてはならない


*天下のもの
 指導者はものごとを公の立場で考えなくてはならない


*天地自然の理
 指導者は天地自然の理を知り、これに従うことが大切である


*人間観を持つ
 指導者は人間について正しい認識を持たねばならない


*不可能はない
 指導者は天地自然の理にかなったことはすべて可能だと考えたい