『おいしいハンバーガーのこわい話』

ハンバーガー、学生時代をこしてからは食べていません。きっとおいしいんだけどね。ご飯として食べるにはお粗末な気がする、かといっておやつとして食べるには、栄養分を過剰摂取してしまうような気がする。

平素、お昼にファーストフード店へ行くといつもハンバーガーを食べないので、私はえらく小食だと思われています。そうじゃないんだが・・私は、定食屋さんでちゃんとしたご飯が食べたいだけなのだが・・。同じファーストフードなら、立ち食い蕎麦のほうが、ご飯としてまだマシです。
というよりも、ちゃんとしたお昼ご飯でないなら、いっそのこと食べないほうがずっとマシです。

ファーストフード店はあくまでも、放課後のブレイクタイムに小腹がすいたときや、喫茶して時間をつぶしたいときに利用する施設なのです!


おいしいハンバーガーのこわい話

おいしいハンバーガーのこわい話


本書では、ファーストフード、主にマクドナルドの、中毒性などを指摘しています。中毒症状起こしてまで食べる人いるのか?と思いながらも、お昼ご飯としてあえてハンバーガーを選択する人が身近に複数いることを鑑みると、中毒性について警笛を鳴らす人がどこかに存在しているのもうなずけなくもない。
でもマクドナルドだけに悪い点があるという点に関しては、私にはよくわかりませんでした。

マクドナルドのマーケティングが巧妙で悪質である点について。
なぜ特定の企業を名指ししてまで糾弾するのでしょう。どんな業界でも、人間の弱みや習性を突いた巧みな広報を研究して成り立っているのですから。まぁ、糾弾するにふさわしいメジャーな企業だから名指しで叩いてみたのでしょうけど・・。

さらに本書では、マクドナルド食品の製造現場の悲惨さ、添加物の大量使用について言及し、マクドナルドは悪だ、目を覚ませ!という方向へ集約されていく論調になっています。しかし、これはなにも、マクドナルドだけが絶対悪であるという主張の根拠にはなってないですね。マクドナルド以外の食品メーカでも同じことをやっているでしょうから。

スローフードの大切さを本文中のメインテーマに打ち出し要所要所で触れておきながら、ひるがえってピンポイントで特定企業を名指しして延々と攻撃し続ける。現代の食の危険性を説きたいのか、マクドナルドを攻撃したいだけなのか、よくわからない本でした。