『生物と無生物のあいだ』
一般向けへ執筆する理系本著者の中でも特に、長期米国滞在経験者は、読者の食いつきよく書く方法が身に付くのかな。
というのは・・
米国のホームドラマは日本と比較にならないほどの長編が多いでしょう・・ドロドロごちゃごちゃしてて。なのに、だからこそなのか、かえって続きを観るよう導かれてしまう。
同様に、米国の自然観察系番組(分かりやすく言うと、さしずめNHK科学特集番組か)のような真面目コンテンツでさえ、リポーターはいかにしんどい中で撮影をこなして貴重な映像を記録できたか?を言いたいのかなってくらい、肝心の自然観察よりドラマ性が前面に出る編集になっている。
この本を読んでいて、そんなアメリカンなタッチを感じました。
まぁとにかく、理系の本なのに読ませ方がうまいです。難しいこと一辺倒でなく下世話な内容織り交ぜつつ・・という展開が。他人の噂話やら(ここでは他の学者の噂話やら性格についてなど)、エンタティメント多すぎ。
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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面白いと思った章タイトルは、“内部の内部は外部である”です。