『顔のない裸体たち』


顔のない裸体たち (新潮文庫)

顔のない裸体たち (新潮文庫)


あー、平野 啓一郎氏の文庫を発見すると、すごく嬉しいです。
思いがけず得した気分になります。


平野 啓一郎氏の言葉は、彫刻刃のようです。みなが曖昧に感じとってそして無視して捨ててそれでうまくいっているものの輪郭を、あえて明確に緻密に、浮き彫りにしてしまうのです。直視できないほどです。


日蝕』のときから、それは変わりません。