『小さな世界 アカデミック・ロマンス』
- 作者: デイヴィッドロッジ,David Lodge,高儀進
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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このタイトルは、日本で言う、“世間は狭い”の意味。
大学教授は年中、学会で世界中を飛び回っているけど、
結局どこの国へ行っても同じメンツと会話してて、
しかも学会に行くからといって他人の論文や発表に興味はなく、
パーティでお酒飲んで、
家を出てるこのしばしのあいだ羽根をのばして、
っていう、お話。
ひたすら学会と飛行場のシーンが繰り返され、
せせこました人間関係、互いの肩書への嫉妬やらロマンスやらがうだうだ続く。
設定はめちゃくちゃでドタバタ劇。
その意味でエンターティメントとしてのみでも、十分楽しめます。
が、実際のところは大学教授へ向けたブラックユーモア満載の、風刺小説です。