『先を読む頭脳』

たぶん、私は賢そうな人が好きです。で、賢いことを自分でよくわかっていないような、ほっといたらあるがままに賢いだけな。当人気づいてないーというような抜けた人が好きです。


羽生さんは、ちょうどストライクゾーンです。なぜなら、私は何度も羽生さん企画の本を買っているから。たぶん私は羽生さんという人の在り方に興味があるんだろうなー。


将棋の攻め方守り方は、ふだんの人間関係や生き方にそのまま当てはめて、生々しく実践的な指南となります。


先を読む頭脳 (新潮文庫)

先を読む頭脳 (新潮文庫)


てか羽生さん、、せっかくの奥義やメンタル面をそんなに簡単に話してしまって、よいのですか・・。あっけらかんと手の内をどんどん明かして、将棋界の発展のため研究なさるという勇姿、尊敬します。ここまで明かしても揺るがない自信って、。もしかしてそれ以前に、自尊心とか関係なく、ただ研究熱心なだけなのかもしらん・・。


私は、身長が80センチメートルくらいの頃、大山康治名人の将棋の詰め方の本がお気に入りで、毎日読んでました。陣営の固め方を丸暗記して、近くにいる大人と指し合っていましたが、大詰めの一局面を丸暗記しているだけでは勝てるわけもなく、流れの読みや自分の戦略がまるで抜けており、負けてばかりでしたね・・。


この本の帯コピーは、「天才には理由がある」でした。
おすすめです。