『顔面考』

暗い夜道やヤクザとか怒り狂うお客さんの罵声には、私てんで不感症で、しらけるくらい怖さを感じないのですが、ホラー映画はダメなんです。
ここ一番の恐怖シーンが近づきそうになったら目をつむって耳をしっかと押さえてなにも見なかったことにするくらい、人工的なホラーは苦手なんです・・。


そもそも、怖い映画を自ら観に行くことはないのですが。テレビの映画CMで唐突に恐怖シーン出てくるなんて論外ですわな、。


顔面考 (河出文庫)

顔面考 (河出文庫)


私は、本を買ったらすぐに表紙カバーをはずします。読むときにカバーがワサワサするので読みにくいのと、美しい装丁のカバーにシワが入ったり汚れたりするのが嫌だからです。読んでいる間はカバーだけ大事に脇にとっておいて、読み終えたらカバーをかけて本棚へ直します。


この本、精神分析的な側面や精神異常者の顔についての考察が書かれてあるなど、私の興味にぴったりで非常に面白く一気に読めました。
ただ、「顔」の写真や文献引用画が豊富に載せてあって、それが・・怖いったらない・・。ちぐはぐな顔、とか、鼻の無い顔、とか、もう・・シュールすぎて。


豊富な「顔」の画がこの本を充実させてくれているのは確かなのですが、画像のあるページは手で押さえて視界に入らないようにして、なんとか活字だけ読み終えました。


読み終えて、ちょっと迷ったのですが脇にとっておいた表紙カバーも怖すぎたので、廃棄処分してカバー無しで本棚に直しました。