『生まれ出づる悩み』
有島武郎の小説はちょっとねちねちしすぎの感もありますが、これ『生まれ出づる悩み』は体調とのバランス加減で、今の私には読みにくいだけなのカナ。
白樺派、私は好きです。
理想主義、人道主義、個人主義。この時期の小説は、理想主義だけあって考え方がきれい事なんだけど、抜けているのもここまで阿呆を徹底すると、すがすがしい(でも三島由紀夫の武士道系も好き)。
誤解があるといけないのですが、白樺派の理想を阿呆だとくだらなく思っているわけではなく、そのまっすぐで丁寧な文章が生理的に好きです。
- 作者: 有島武郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/06
- メディア: 文庫
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生理的にきらいな文章というのは、いくつかありますね。
ベストセラー某小説、とりあげられている場をよく見かける反響の大きな小説、ネット口コミで評価の高い小説。
食わず嫌いでは視野が狭くなるだろうと、ひととおり手にとってはみるのですが、数ページで「うげー」となること少なくありません。。
それでも、なんとか半分くらいは読んでみます。でも、感覚のあわない文章で始まる小説は、基本どこまでいっても気持ち悪いまま、、構成展開の妙だとかとは関係なく、ダメです・・。受け付けませぬ。。
先日、2年ほど前に読んで「無理ー」と思った本が今また大々的に売り出されており、しかも、面白い!とあちこちで高評価を得ているので読み直してみました。正確には、読み直してみようと、しました。無理でした・・。
当時感じたへんな感触はたまたま体調が悪かっただけだったのか?と、リベンジの機会をつくったつもりだったのですが。
やっぱりダメでした・・。うん、世間のかたがたにはウケても、少なくとも私には向いてないんだな。かなしい気持ちです。