『十頁だけ読んでごらんなさい。』

なんで、遠藤周作先生の文庫が、いちばん目立つ店頭においてあるの!?


・・狐につままれたような、ラッキーなような、摩訶不思議な現場に遭遇。古典の域に入りつつある遠藤先生の本が、新刊コーナーにあることにびっくり。「心に届く」手紙の書き方、文章の書き方の本です。


解説によると、遠藤周作先生の亡き後ながらくして見つかった原稿だそうです。



昨今、自己啓発本や文章術ノウハウの類は掃いて捨てて燃やして埋めても追いつかないほど溢れかえっていますね。
本書は、それら流行ハウツー本のおいしいところだけをまとめたのではないかというくらいに、章立てや目次タイトルの魅力度ともに完成されています。ユーモアたっぷり・新鮮で、かつ浮ついていない説得力があります。