『硝子戸の中』
漱石、闘病中ひきこもりの独り言。回想録。
淡々としゃべっているのに、どこかユーモラスでくすくす笑える。
この笑いのツボの抑えかた、天才だわ。
文章がとても美しい。
古典の域に両脚突っ込みかけてるのに平成の文章として十分通じるセンスと読みやすさです。
体験と記憶を掘り下げ、漱石哲学を展開しています。
さいごまで哲学やってるのかと思いきや、おもむろに硝子戸をあけて外の光と新鮮な空気をのんびり浴びて終わるお話。
以前読んだのを取り出してきて再読しました。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/04/16
- メディア: 文庫
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読んでたらちっさなお菓子のクズ?がはさまってました。
本を押しひろげてパンパン!としたら、ポロポロっと・・。
油脂はついてなかったからポテチやクッキーではないと思うんだけど、なんだろうー。気になるー。
私、昔っから、お菓子食べながら、うだうだ読んでたんだよねー。今でもやってます。