『シンメトリーな男』

そうか・・。
左右対称、健康健全に発達している男が、女に選ばれ生存競争で生き延びる・・。
わかりやすい例がクジャクだそうです。クジャクオスの羽根の斑点の対称性は、一発でメスの感性に訴えるらしい。


シンメトリーな男 (文春文庫)

シンメトリーな男 (文春文庫)


紹介されているのは、すごい地道な研究ですよ。


ツバメの、
羽根の長さが長くて左右対称なオス、
羽根の長さが長くて左右が1ミリきざみで不対象なオス数種、
羽根の長さが短くて左右対称なオス、
羽根の長さが短くて左右が1ミリきざみで不対象なオス数種、


などなど・・あらゆるパターンの羽根の長さ、対称性を持つオスを用意して、
一定の柵内で、彼らが何時間後にメスをGETしているかを事細かに記録。


予想どおり、羽根が長くて左右対称なオスは一日で相手をGET。
左右対称でない条件の悪いオスは、一週間以上かけて、なんとか相手をGET。条件によっては二週間以上かかる。


そのほか、昆虫のオスの固体の対称性(羽根のバランスと長さ)&メスへのプレゼントの大きさと美味しさを記録しプレゼントを受け取ったメスとの、その後の性交の時間を1分〜180分刻みで記録。


プレゼントが素敵でも、それ以上にオス固体がイケてなかったら途中でメスが拒絶するため、ギリギリな性交時間の短さによってメスはプレゼントは食べるも妊娠しないらしい。


なんと細かい研究・・そもそも研究者という人種はすごい暇なのか何なのか・・。
この本をワクワク読んでいる私もかなーりヒマな人です。
面白いです。