『ニセモノ師たち』

ニセモノ師たち (講談社文庫)

ニセモノ師たち (講談社文庫)


ニセモノと交わればニセモノになる /目次より


プロはニセモノの骨董品を、遠目からでもさくっと見抜けるそうです。
そうだろうなぁ。終始ホンモノをみていたら、あやしいものは直感で見抜けるはずだ。
無意識のうちにディテールだとか、保存状態だとか、周辺小物(入れてある箱や署名など)に違和感を感じるんだろう。
感覚的に納得できます。


だまされないコツとして面白いのは、専門知識の習得だけでなく、所有する人やモノにまつわる逸話がニセモノであることを見抜く人間力が肝であること。


欲がでると目がくらみ、人間を見抜くことができなくなる。それでニセモノをつかまされる。
モノの世界を渡り歩くために人間力が必要なんて、興味深いですよね。