骨折
■大腿骨骨折
大腿骨頸部内側骨折(関節包内骨折)がほとんど。
骨粗鬆症が原因で、高齢者におおい。
転倒後、股関節痛になり、立つことができなくなる。
【画像所見】
◇エックス線写真
頸部を横断する骨折線がみられる(透亮像)。
頸部の短縮、変形がみられる。
◇MRI
エックス線写真で所見がはっきりしない場合でも、
骨折が容易に診断できる。
骨折線は、T1強調画像(白っぽい画像)で低信号。
T2強調画像(黒っぽい画像)は骨折線の周囲に帯状の高信号。
■若木骨折
子供のやわらかい骨にみられる不完全骨折。
片側の骨皮質に骨折線があり、骨がたわんだように変形する。
■竹節骨折
子供のやわらかい骨にみられる不完全骨折。
骨折線に沿って、骨皮質がまるで竹の節のように隆起する。
■疲労骨折
かるい負荷が、長期にわたって加わることでおこる。
ランニングなどのスポーツ、肉体労働など。
例)
走者骨折・・脛骨、腓骨(すねのあたり)
健康のためとはいっても、がんばって走りすぎるのはよくないです。
行軍骨折・・中足骨(足の甲のあたり)
長時間歩きすぎて足の甲が痛くなるのは骨折してるかもです。
【画像所見】
◇エックス線写真
修復機転が加わるため、骨皮質がふくらんで白くはれてみえる。
参考文献:画像診断コンパクトナビ/医学教育出版社