がんばらない

今年の目標は“がんばらない”。


文字通り、がんばらない予定である。なんとか今まで半年間、がんばらないようにがんばってきた。


がんばっているか、がんばっていないかのボーダーラインは、自分の起こそうとしている行動が、テンポよく乗るか否かである。なにか違和感を感じながらスケジュールを調整しかかっていたりしたら、それはもうがんばっている証なので、その予定は無かったことにしてしまう勇気を奮う、そういうことになっている年なのだ、今年は。


がんばる/がんばらない、というと、すごいことを成し遂げようとしている人の発言に聞こえるが、私の場合はそうではない。
今までであったら、誰かの何気ない言葉につい引き込まれてしまっていた。自分への小さな期待や、私が想像するそれらの人たちの人生までも二重に背負ってしまい、千羽鶴を折るようにキリのない無限ループの中に自分を置いていた。
そんな他愛もないことの積み重ねを、してしまわないように、がんばるのである。


誰が悪いわけでもないのだけれど、自分で自分の首を絞めていたことだけは明らかだ。今年はがんばらない、と、事あるごとに宣言して、自分だけは、自分の不義理を責めないことにしたのである。