いまそかり

何が言いたかったかというと、ラ行変格活用のあり、をり、はべり、いまそかり〜が、いかにも、あり、をり、はべり、おおあさり〜 に聞こえるよなぁ、っていう話。


大あさりは私の大好物で、福良の炉端で炭焼きされているのを見た瞬間から「これは絶対食べなければ・・!」と運命を感じた。
思わず店頭で「大あさりください」と言い放ったまま、焼いているご主人の前に突っ立っていたのだが、よく見たら奥に座席があって皆そこでビール飲みつつダラダラつまんでいた。しばらくして、突っ立っている私の方が不自然だと気付き、そそくさ奥座敷へ居場所を確保する。



さて、大あさりを頼んで正解だった。


アルコールのとんだ酒と醤油で煮焼かれた、大あさり。炭で焦がれた貝の端々まで香ばしい。あさりの出汁も染み出ており、極上の貝柱スープが底に溜まっている。まずは貝エキスの塊、大あさりを口いっぱいに含んだあと、その極上スープをズズ・・とすするのだ。


この大あさりの旨み、けだるい観光地特有の熱風は、ビール直行便クラスではあった。しかし無念ながら、これから仕事だったので、おひやでのどを潤すにとどめた。