人の声(2)

音が苦手な状況には2種類ある。


ひとつは、音質が体に合わない、もしくは音量が大きすぎる状況。音は、大きすぎないに越したことはない。仮に今、目の前の誰かがくしゃみしたとして、自分の体が物理的に、きしむように痛む感覚を、皆は持っているのだろうか。
もうひとつは、人が発する音・声や演奏において、発する本人のエゴや自己主張や稚拙さや育ち環境が透けて見える状況だ。


この押し付けがましい、人の発する音を嫌っていながらも、きこえてくるものはしょうがない、全身で受けとめてしまうので、電車、電話、街中、会議中、宴会中、声がきこえてくるだけで疲れて疲れてしょうがないのである。
要は巷にあふれる音全般が、そもそも私の体質に合っていないのだと思う。