犬と社会(ツー)

よく、飼い主は第三者がいる場所で、愛犬へ向かって話しかけ、行動をたしなめる。おそらくその内容の6割以上は、犬に対してというよりも、第三者へ聞かせるためのものだ。甘ったるく、ときに厳しく「ワンちゃん、ダメでしょ」。


こんな言われ様は、犬にとってみれば災難以外の何物でもない。普段から飼い主もろとも一緒になってやっていることなのに、第三者がいると犬だけがコドモ扱いされ、汚名を着せられるのだ。しかも、犬には抗議の余地すら与えられない・・。


私を「第三者」として意識し、飼い主が異常に気を遣う様子をみるのは忍びない。汚名を着せられる犬をみるのは、もっと忍びない。だから私もその場で、犬と一緒の行動をとって、飼い主が愛犬を叱るパフォーマンスをとらなくてすむようにしている。
つまるところ、私は、犬と遊ぶのが好きなだけなんだけどね、。