『文学的人生論』
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/11
- メディア: 文庫
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「あーなんかアタマがヒマだわー今日はお休みララー」な休日、朝のひとふんばりするときには、そんな気分に見合った本を吟味してトイレでゆっくり読み耽ろうとか、思いませんか。
本棚を見渡して、波長を合わせるのに時間がかからなそうな、お気に入りの作家を探す。今からいきなり長編小説だとトイレこもりと読書タイムとのテンポが合わないので、短時間で区切れるものを探す。
ありました。三島由紀夫『文学的人生論』。
三島の文章は、バランスがすごく良いです。
もちろん芸術的に施された三島の大衆向け小説の文体は、場にかなっており豪奢かつ華奢で綺麗な文体だけど、そういう意味でのわかりやすい派手さ美しさのことではなく。
長編小説以外のふだんの論調、文体がきれいです。
主観と客観と論理性を混ぜ合わせる割合が絶妙で、それを生かし抱きとめる日本語表現力が・・
世俗的になりそうでならない・ロジカルなポイントを押さえている文章、
学術的になりそうでならない・なぜか親しみやすい文章。
休日の朝にはうってつけです。