献血

献血の何が楽しいのか。


うまく説明できないのですが、おそらく以下のような理由です。


この不随意で働く肉体、頼んでもないのに呼吸し気ままに細胞を日々生産しているこの肉体を、わずかながらでも「私の」意思でコントロールできるところが、「私は」楽しいのだと思います。


「私の」意志で勝手に血を抜くんです。


これは、肉体側からしたら、想定外の不本意な扱われ方でしょう。


日ごろ「私の」思い通りにゆかない肉体なので、献血することは、唯一「私の」思い通り暴君できる楽しみなのです。