日々

たいした活躍もせず、たいした発明もせず、今日にたいして期待ももたず。
朝、昼、晩がきて、おやすみーおはよーな毎日です。時間割の上では、とても規則正しく、予定通りのことをやっているだけです。


なのに不思議なことに、こんな単調な繰り返しなだけなのに、毎日がまったく違った風景と出来事に満ちています。


ちょっとした事件や出会いを発端とした喜怒哀楽、予測もつかないことが、一日歩いていれば必ず起こります。


朝の計画とはまったく違った展開になり、想定外の場所に出かけていることもあります。未踏の町の風景の中にあって、路地、商店街に切り抜かれている自分が、ほんとに不思議です。


知らない人から親切にされたり、胡散臭い目で見られたりしつつ。
仕事においても、その日初めて会う人たちから醸し出される、人生の垢やら運気やら思いがけない波動にのまれて夢中のうちに、ジャリジャリした感触の時間の隙間を通り抜けます。


でいて、ちゃんと予定の時刻に地球は回り夕刻がきて、帰宅したら今日一日の出来事は忘れ、何事もなかったかのように部屋で納豆を食べていたりするのです。