『ゼロの焦点』

あらたに映画化されるとかで、あちこちの本屋さんで平積み状態。


ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)


タイトルは、作家名とセットで根強く普及しているメジャーな小説。
きっと万人受けする、そつのないクオリティを備えたお話なんだろう。
旅先でむつかしいこと考えたくないひととき、キャラメル噛みながらめくるのにちょうどよい感じの、大きくはずさない安心して取り組めるエンターティメントなんだろう。
ラクーに楽しめるに違いない。


・・と、考えまして、読み直してみました。
ずいぶんむかしに買ってたので、マイ本棚からひっぱりだして。


掘り起こされたこの本、見た目がキレイです・・。
挟んであるしおりの位置から推察するに、当時の私、最後まで読んでないっぽいですね。


で、1ヶ月前から読み始めたのですが、だめです・・。どうしても読み終われません・・。
たしかに面白いのですけど・・。きっと・・?面白いのですけど・・。


わかりやすすぎる展開と予定調和な会話の問答が、つらくてつらくて・・・。


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つらいのをガマンして読み続け、後半から劇的に面白くなった小説ナンバー1は『レベッカ』です。
じつは、体力的にはこっちのほうがしんどかったです。ぐだぐだ続く、不幸な女性の、お決まりの不幸な描写があんまりにかったるかった。
読書時間の時給をくれ。と思った本でした(前半部分だけ)。


レベッカ (上) (新潮文庫)

レベッカ (上) (新潮文庫)


レベッカ (下) (新潮文庫)

レベッカ (下) (新潮文庫)


ゼロの焦点』も、もっとガマンして泳ぎきらないと本当の面白さがわからないのかなぁ。
へたれなもんで、いいかげんなところで挫折しそうです・・。